カンボジアの家ってどんな感じ?家賃は幾らくらい?って時々友達から聞かれます。
なので今回は、8年間プノンペンに滞在して、5回の引っ越し経験を持つ管理人が感じた、カンボジアの住宅事情をまとめました。
プノンペンのエリア名を挙げているので、現地で家を探そうとしている方には、参考になるかもしれません。
プノンペンの家賃は部屋のサイズで決まる?どんな家があるの?
プノンペンの家賃は立地環境によってほぼ家賃が決まります。
築年数とか、駐車場の有無も少しは家賃に関係していますが、ほぼ立地環境で決まります。
街から離れるほど家賃は安くなって、1ルームキッチン無しの6畳くらいの部屋だと50ドルくらいからあります。
例えば、プノンペン市の隣のタクマオ付近や、空港付近などです。
50ドルという家賃だけあって、窓が無かったり、キッチンが無かったりと部屋の条件は悪く、プノンペンの中ではかなり環境が悪い物件です。
一方で街に近づくと家賃も上がりますが、部屋のレベルも上がっていきます。
20階以上のマンション(サービスアパートメント)がたくさんあったり、オシャレな部屋もたくさんあって、外国人もたくさん住んでいます。
街の中心地(ボンケンコン1~3地区)だと1ルームでも300~500ドル前後、2ベッドルームだと1,000ドル以上の部屋もたくさんあります。
カンボジア人の平均月給が200ドルということを考えると、いかに街中の家賃が高いが分かります。
このようにプノンペンの家賃は、部屋のサイズというよりも立地環境で家賃が決まる傾向にあります。
プノンペンのマンション(サービスアパートメント)ではない部屋ってどんなの?
ここでは2つの物件をご紹介します。
この物件は2階にある(1階はお店、駐車場無し)2ベッドルームの間取りですが、家賃は400ドルです。
場所はボンケンコン1地区の近くですので、悪くはありませんが、駐車場がないのは少々きつそうです。
ちなみに前の住人はフランス人でした。
次の物件は王宮の近くにあります。
先ほどの物件よりはローカル感があります。
3階部分にあるこの物件はリビングと1ベッドルームの間取りになっていて、駐車場はなく、家賃は350ドルです。
マンション(サービスアパートメント)でない物件は、間取りや周辺環境が物件ごとにかなり異なるので、好き嫌いがはっきりわかれます。
しかしその分、サービスアパートメントに比べると家賃は安い傾向にあります。
なので以下の方にはサービスアパートメントではない部屋(ローカルタイプ)がおすすめです。
- 立地環境や部屋の大きさ、キレイさにこだわらない方
- 自分で家具・家電を揃えたい方(揃えられる方)
- 長期滞在を予定していて、少しでも家賃を抑えたい方
- 周りにカンボジア人しかいなくても平気な方
ちなみに管理人は、上の4つのポイントのうち3つに当てはまるので、ローカルタイプの家に住んでいます。
プノンペンのマンション(サービスアパートメント)はどんな部屋?
サービスアパートメントとは、部屋の掃除や洗濯のサービスがあったり、家具が最初から揃っていたり、プールやジムが併設されているマンションのことで、プノンペンに住んでいる外国人の半数以上は、サービスアパートメントに住んでいます。
自分で家具をそろえる必要がないので、入居・退居が楽なのと、英語が話せるコンシェルジュや警備員がいるので、安心感があります。
しかし家賃は高額になりがちで、最低でも500ドル以上の部屋が多いです。
ここでも2つの物件を紹介します。
ボンケンコン1地区にある2020年に完成したばかりのサービスアパートメントで、24時間セキュリティ・駐車場・Wifi・TV・エアコン・プール・ジムの設備があります。
家賃は1ベッドルームで700ドルからですが、立地を考えれば妥当な値段です。
こちらの物件もボンケンコン1地区にある2016年竣工のサービスアパートメントで、24時間セキュリティ・駐車場・Wifi・TV・NHK・冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・乾燥機・エアコン・プール・ジムなどの設備があります。
家賃は1ベッドルームで800ドルから、2ベッドルームで1,200ドルからです。
ローカルの物件と比べると、格が違うというか、私達がイメージする部屋のイメージに近いですよね。
なので以下の方にはマンション(サービスアパートメント)がおすすめです。
- 日本に近い環境で生活したい方
- 最初から家具・家電が付いている部屋に入居したい方
- 家賃をあまり気にしない方
- 外国人が多い環境が好きな方
- 治安や安全面で少しでも安心感が欲しい方
プノンペンで部屋を見つける方法は?
不動産屋さんを利用する
一般的な方法で、日系の会社だとレオパレス・センチュリー21・スターツなどがあります。
日系の会社が紹介してくれる物件のほとんどは、サービスアパートメントなので、質の高いお部屋を探している方にはおすすめです。
日系の会社以外にも、地元の不動産屋さんもあり、サービスアパートメントとローカルタイプの部屋、どちらも紹介してくれる会社もあるので、日系の会社と地元の不動産屋の両方に足を運ぶといい物件に出会える可能性が上がります。
自分で探す
空家には「貸家・貸部屋」という表示と、オーナーの電話番号が書かれてある看板が貼ってあるので、すぐに分かります。
プノンペンの家のほとんどは、大きな扉やゲートがあって、建物の中に入れないので、オーナーに電話して、鍵を開けてもらう必要があります。
内見する前に、電話で家賃・部屋数・駐車場の有無などを確認し、条件に合っていれば、部屋を見せてもらいます。
大抵はオーナーが1階に住んでいるので、すぐに内覧できます。
自分で探す場合、時間や体力が必要ですが、不動産屋さんが扱っていない優良物件を見つけられる可能性が高いです。
新しい部屋を契約する際に注意すべき3つの点とは?
バイクや車の出入りが自由にできない「門限」がある
サービスアパートメントの場合、24時間有人管理体制をとっている場合がほとんどなので、車やバイクの出入りが自由なところが多いです。
一方で、ローカルの家や、1階に大家さんが住んでいて、大きな扉や門を開閉して入るる家では、夜になると大家さんが鍵をかけてしまう場合がほとんどで、その時間を過ぎてしまうと家に入れなくなる場合があるので、注意が必要です。
一般的な家は、夜9時から10時頃に大家さんが内側から鍵をかけてしまうため、夜9時から10時までに家に帰らないと、締め出しをくらう可能性があります。
万が一その時間を過ぎてしまうと、大家さんを起こして扉を開けてもらったり、最悪の場合、その日は家に入れなくなってしまうこともあるので十分に注意してください。
夜飲みに行く機会が多い方や外出することが多い方は、家の門限があるかどうかを大家さんに確認しましょう。
ちなみに鍵をかける最大の理由は防犯対策です。
カンボジアでは防犯体制が弱そうな家は、すぐに泥棒に狙われることになります。
それを避けるために大家さんは夜になると内側から鍵をかけ、泥棒が侵入できないように対策を取っています。
水漏れ・排水溝の詰まり
特に新築の物件に見られるトラブルです。
日本の場合、新築と聞くと全てが新品で、整っていることをイメージしますが、カンボジアの場合は少し違います。
全てが新品という意味では同じなのですが、水周りや電気配線のトラブルが発生する確率が非常に高いです。
特に水周り系のトラブルとしては、給排水がうまくできない、お風呂の排水溝から水が流れていかない、水道管から水が漏れている、などのトラブルがあります。
原因としては作業員の経験不足や怠惰、配管完了後のチェックが不十分であることが挙げられます。
何が起こるかわからない。それがカンボジアの新築住宅事情なのです。。。
このようなトラブルを避けるためには、新築の物件よりも、誰かが住んだことのある部屋に入居する方が、トラブルに合う確率は低くなります。
周辺環境の騒音・光・臭い
自分が入居しようとしている物件の周りの環境を知ることは大切です。
例えば日中は車通りやバイクが良く通るため、常にクラクションや走行音が聞こえたり、近所に幼稚園や小学校があるために、朝や夕方の時間は子供たちの声がうるさい場合があります。
夜になると LED で装飾された看板が、キラキラと夜中まで光り輝いていたり、クラブやカラオケ店が近くにあると、爆音で流れる音楽や歌声が聞こえてくることもあります。
近くに工場やレストランがあると、そこから生ごみや汚水の臭い、独特の匂いがする魚醤の香りが 家の中に充満することもあります。
実際に住んでみないと分からないこともたくさんありますが、事前に知ることのできる周辺環境の情報はしっかりと把握した上で入居する物件を決定しましょう。
できる限り調査をして快適で自分好みのお部屋を見つけましょう
この記事ではプノンペンの賃貸住宅事情をまとめました。
管理人は8年間プノンペンに滞在している間に5回ほど引っ越ししましたが、その際に感じた点をまとめました。
この情報を参考に、快適で住みやすいお部屋が見つけられるといいですね。
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