羊水過多はいつから始まる?症状や原因を知れば正しく対処できる

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  • 羊水過多って何?
  • いつから羊水過多と診断されるの?
  • どんな症状があるの?
  • 何が原因なの?
  • どんな治療法があるの?

この記事では上記の答えが得られます。

しかし始めにお伝えしたいこととして、羊水過多の約60%は原因が特定できないまま終わる(出産を迎える)と言われています。

そのため羊水過多と診断されても、過度に不安になったりせず、対処法を先生と話し合って、解決に向けて努力しましょう。

心配し過ぎると、ママは精神的なストレスやダメージに襲われ、それが胎児にも悪影響を及ぼしますので、冷静に考えることが大切です。

羊水過多はいつから始まるの?

羊水は突然大量に作り出されるわけではなく、徐々に作られていきます。

目安としては、妊娠10週目で約25ml、20週目で約350ml、30~35週の妊娠後期の時期に最も量が多くなり、約800mlまで増えます。

そして臨月を過ぎると徐々に量が減っていき、500ml以下になります。

一般に羊水が800ml以上になると、羊水過多と判断されますが、羊水量は妊娠中期から、超音波エコーで測ることができるので、羊水が平均より多い・少ないことを知ることができます。

妊娠後期になるまで待たなくても、目安の羊水量を知ることができれば、対処法を探し、落ち着いて行動することができます。

突発的に用水の量が増えてしまい、しばらくすると正常値に戻っていることもあります。

ちなみに、羊水過多が原因で子宮が大きくなり、圧迫感や子宮収縮・子宮頸管長の短縮などの症状がある状態を羊水過多症と呼びます。

羊水過多になる3つの主な原因とは?

胎児の形態異常

心拍出量や腎血流量が増加するなど、胎児の身体が十分に発達していなかったり、発達障害があると、羊水が多くなる傾向が見られています。

胎児の嚥下がうまくできていない

嚥下(えんげ)とは、口の中で咀しゃくした物を飲み込んで、食道から胃へ送り込むことです。

通常、胎児は羊水に排尿し、それを飲むことで羊水の量が調整されます。

しかし、胎児の飲み込む力が弱かったり、嚥下しても食道閉鎖や十二指腸閉鎖が原因で、尿が吸収されない時に羊水が溜まっていくと、羊水過多の原因になります。

時々、羊水過多だから赤ちゃんはダウン症ではないかと思う方がおられますが、羊水過多が直接の原因になっているわけではなく、羊水過多を引き起こしている原因を調べた結果、ダウン症と診断されることがあります。

例えば、羊水過多の原因となる十二指腸閉鎖を胎児が患っている場合、3~4割はダウン症と言われています。

ダウン症ではなくても、消化器系の疾患を持って生まれてくる場合もあります。

母体に問題がある場合

糖尿病合併妊娠や妊娠糖尿病などの問題があると、母体・胎児両方の血糖値が高くなり、胎児の尿産生量が増加するため、羊水過多の原因になります。

その他の原因

主な3つの原因以外にも

  • 多胎妊娠(血液を多く受ける方の赤ちゃんの尿量が増えるため)
  • 感染などの胎児疾患や遺伝子異常
  • 特発性のもの

などが原因となる場合もあります。

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羊水過多の症状とは?

何の症状が出ない方もおられますが、代表的なのは次のような症状です。

羊水過多の症状

  • お腹が張る
  • 吐いてしまう
  • 横になれない
  • 頻尿・尿が漏れる

症状がさらに悪化すると、子宮収縮・呼吸困難になることもあるようです。

この他、羊水過多だと次の合併症のリスクが上昇するとも言われています。

  • 早期子宮収縮およびおそらく切迫早産
  • 前期破水
  • 胎位異常
  • 常位胎盤早期剥離
  • 胎児死亡

などです。

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羊水過多の検査方法とは?

主な検査方法は超音波断層法(エコーを使用)になりますが、これにも2つの検査方法があります。

AFIの超音波検査

妊娠子宮を4分割し、各箇所の羊水腔の最大深度を計測し,AFI値を導き出します。AFIの数値が8~24の範囲内であれば正常、25以上は羊水過多、2~7は羊水過少となります。

MVPの超音波検査

子宮内壁から最も深い羊水深度を計測し、MVPの深度が8cm以上あると羊水過多、2cm未満だと羊水過少と診断されます。

羊水過多の治療方法とは?

羊水過多を治療する具体的な方法は、安静・減塩・水分制限・利尿薬を使うといったものが一般的で、羊水量を劇的に減らす治療法などはありません。

しかし羊水過多が原因で子宮収縮・呼吸困難などの重症症状が出るときは、太めの針を子宮に刺し、1~1.5リットルくらいの羊水を抜き出す場合があります。

それでも症状が収まらない場合は、分娩させるケースもあるようです。

羊水過多と診断されても心配し過ぎず、経過観察しましょう

この記事では、羊水過多の原因や対処法などをまとめました。

冒頭でも触れたとおり、羊水過多の約60%は原因不明なので、胎児に障害があるとか、母親の体が悪いなどと、原因を決めつけないようにしましょう。

そして経過観察をして、引き続き羊水過多と診断された場合は、対処法や治療法について、先生と話し合ってください。

一人で悩まずに、先生・両親・友人などに相談し、話を聞いてもらうだけでも不安な気持ちを和らげることができます。

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