多くの方は母乳で赤ちゃんを育てることを希望します。
しかしお母さん・赤ちゃんの体質や体調によって、母乳と粉ミルクを併用したり、粉ミルクのみで育てることになるかもしれません。
そこで今回は、粉ミルクを飲ませるときは3時間以上空けないとダメなのか?という疑問にお答えします。
粉ミルクを飲ませる時は3時間以上空けないとダメって本当?
結論から言うと3時間以上空けなくても大丈夫です!
そもそも3時間以上空けるように、と言われるようになった理由は、赤ちゃんが粉ミルクを消化するのに必要な時間とされているからです。
しかし3時間以上空ける必要がある、という話は昔の粉ミルクの場合です。
最近の粉ミルクは、母乳に近い成分でできている高性能ミルクなので、3時間以上空けなくても上手に消化できるように作られています。
ただし粉ミルクは母乳よりも消化しにくいので、3時間以内にあげると胃や腸の負担になる場合もあります。
また消化スピードの関係から、粉ミルクにすると便秘気味になる、あるいは1日1回~2回、もしくは2~3日に1回の排便ペースになることもあります。
ちなみに母乳の場合だと、1日5回~6回の排便がある赤ちゃんもいることから、母乳の消化の良さは圧倒的です。
1回の授乳でどれくらいのミルクをあげたらいいの?
粉ミルクの容器に、1回の授乳目安量が書いてあるので、それを目安にできます。
画像は和光堂はいはいの、3時間ごとの授乳目安量です。
目安量通りにあげてもミルクが残ってしまう場合は、量が多い可能性があるので、量を調整しましょう。
逆に目安量をあげても、まだ欲しそうにする時は、追加で飲ませても大丈夫です。
時折、目安量通りにミルクをあげているから、なんとかして3時間以上空けようとして、赤ちゃんをあやしたり、白湯をあげたりと、頑張る方もおられますが、厳密に3時間以上あける必要はありません。
大切なのは、1日に飲んだトータル量が授乳目安の範囲内にあるかです。
実は1日の目安量はかなり範囲が広く、体重1kgにつき100~200㎖、平均値は150㎖と言われています。
つまり、体重4kgの赤ちゃんだと平均で600㎖、最大で800㎖の粉ミルクを飲ませても大丈夫ということになります。
もちろん、これより多く飲ませても、赤ちゃんが元気であれば大丈夫です。
ミルクを飲んだ後に赤ちゃんが苦しそうにする場合の対処法は?
1回の目安量通りにミルクをあげても、赤ちゃんが苦しそうにしている場合があります。
そうなる理由の一つは、ミルク量が多いことです。
なので、目安量よりも少なめにミルクをあげましょう。
例えば、100㎖が1回にあげる目安の場合、1回の量を80㎖にして2時間~2時間半おきにあげる、といった具合です。
この際は1日のトータル量を計算する必要があるので、ミルクをあげる量と時間を計算しましょう。
ただし、授乳量は赤ちゃんによってかなりの差があるので神経質になる必要はありません。
ちなみに母乳の場合は、好きなだけ赤ちゃんに飲ませることができます。(どれぐらいの量を赤ちゃんが飲んでいるかも分からないですしね)
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授乳した後にゲップは必ず出さないといけないの?
必ず出さないといけないわけではありません。
授乳後、5分間くらい背中をさすったり、縦抱っこしたりしてゲップが出なければ、ひとまず寝かせても大丈夫です。
赤ちゃんがゲップしたい時は、苦しそうにしたり泣いたりするので、その時にもう一度起こして、ゲップを出してあげれば問題ありません。
ゲップがすぐに出ないのは、消化が追いついていないからなので、時間が経つとゲップすることもあります。
あるいはミルクを上手に飲めたのかもしれません。
覚えておきたい点として、ゲップが上手な子と、上手ではない子がいるので、頑張って出す必要はないのです。
特に生後3か月ぐらいまではゲップが上手に出せない子もいます。
3ヶ月を過ぎてくると、首も座ってきたり、体の器官が発達してくるので、上手にゲップを出せるようになる子が多いようです。
赤ちゃんに粉ミルクをあげるときのポイント
最後にまとめとして、ミルクの量や時間を気にするのは大切ですが、
ポイント
- 赤ちゃんによってかなりの個人差がある
- 赤ちゃんが元気であれば特に気にする必要はない
- 赤ちゃんの体調に合わせて臨機応変に対応する
という3点を抑えておけば、大丈夫です!
あまり気負いせずに、授乳の時間を楽しみましょう♪
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