プノンペンも日本と同じようにゴミ収集車でゴミが回収されます。
しかし今回のように労働条件の改善を求めて、ゴミ収集業者によってストライキが実施され、ゴミが回収されない時があります。
プノンペンがゴミの街に!ストライキのせいで街がクサイ
プノンペンには政府が管理しているゴミ収集業者が1社あって、その会社が全てのゴミを回収しています。
去年くらいまでは民間企業でしたが、政府が買収したため今は政府の管理下に置かれています。
民間企業だったときも、賃金アップや休日補償などの待遇を巡って、何度もストライキが決行され、そのたびに何日もごみが回収されない事態が発生しています。
しかし大抵の場合、会社側が従業員の提示条件をのむことによって、長期間のストライキは回避されてきました。
しかし今回は少し長めのストライキが発生し、ゴミが全然回収されませんでした。
その結果プノンペンの街中の至る所にゴミ山ができたんです。
プノンペンにはゴミステーションというものはなく、基本的には家の前にゴミを出しておけば、清掃業者が回収してくれます。
わざわざゴミステーションまでゴミを持って行かなくても家の前においておくだけなので便利ですが困ったこともあります。
プノンペンではカラスではなく人間がゴミを荒らす
日本ではゴミステーションを荒らす犯人はカラスですが、プノンペンにカラスはいません。でも人間がゴミを毎日荒らします。
ゴミを荒らしているのはホームレスや空き缶・ペットボトルを売って生計を立てているエッチャイと呼ばれる人たちです。
日本でもホームレスが空き缶をたくさん集めて業者に売って生計を立てていますが、それと同じです。
生きていくためにゴミを荒らすのは分かりますが、散らかしたゴミを片付けずに次のゴミを荒しに行くため、彼らが来るといつも家の前が汚くなるのは困ります。
プノンペンでゴミ収集業者がストライキを起こす理由
先ほども少しふれましたが、ゴミ収集業者がストライキを起こす理由は主に2つです。
- 賃金アップを求める要求
- 出勤日数を減らす・休業補償を求める要求
賃金アップを求める要求
ゴミ収集業者に限らず、縫製工場の従業員も賃金アップを求めて度々ストライキを起こしています。
管理人がカンボジアに来たときの平均月収は160ドルでしたが、現在ではストライキのかいもあってか、200ドルまで上昇し、これからも少しずつ上昇する予定です。
出勤時間や日数を減らす・休業補償を求める要求
カンボジアでは5日半、つまり月~金と土曜日の午前中が基本的な就業時間です。
しかし工場によっては週6日労働や休日分(公休)は月給から差し引いている企業もあり、従業員の不満が徐々に溜まる原因を作っています。
その不安がピークに来た時、今回のようなストライキが行われますが、ストライキをすれば雇い主との話し合いの場が設けられ、処遇が改善する場合が多いので、割と頻繁にストライキは起きています。
ストライキが終わったのはいいが・・
結局今回のストライキは、ゴミ収集業者を辞めた後の再就職援助を政府が約束し、賃金10ドルほどアップしたことで決着がつきました。
これで、ゴミ収集作業員の給料は175ドル前後、ドライバーの賃金は250ドル前後になりました。
しかしまさかの展開が待っていました。
ストライキ中に降り続いた雨のせいで道路が冠水して、ゴミ山が押し流され、街中の至る所にごみが散乱する事態になりました!
ゴミの入ったゴミ袋だけが散乱していればまだましなのですが、エッチャイが荒らした大量のゴミくずも街中に散乱する羽目に・・。
幸い家の近所ではなかったのが救いです。
ストライキもほどほどにしてほしいで。。
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