8/1よりプノンペンにあるイオンモールで1ドル、5ドル、10ドル紙幣の利用が制限される可能性があります。
今のところ会計時に3つの紙幣を使うことはできますが、おつりはカンボジアリエルで返ってくるようです。
なぜこのようなことが起きるのか?
実はこの話、少し前から政府や銀行の間で話題になっていました。
その時の記事は→カンボジア国立銀行が米ドルの取り扱いを停止する??
今回の政策の目的は、カンボジアリエルの価値をあげることです。
ある統計によると、過去6か月間に、カンボジアリエルの価値は米ドルと比べて大幅に下落し、リエルでお金を稼ぐ人や農民などに大きな悪影響が出ているようです。
つまり米ドルでお金を受け取ると得して、カンボジアリエルでお金を受け取ると損をするってことです。
田舎では米ドルよりもカンボジアリエルの方が流通しているので、地元民が影響を受けるのも納得です。
そんなこともあり、カンボジアリエルの価値をあげる取り組みがされてきました。
例えば、税金や公共料金の支払いはカンボジアリエルのみの扱いとしたり、お店の値段表記にカンボジアリエルも記載することを義務化したりです。
しかし今のところ、経済に影響を及ぼすような変化は起きていません。。。
管理人のコメント
カンボジアのお金事情って、よく考えるとおかしな話ですよね。
カンボジアは米ドルが主流通貨として流通していますが、自国の通貨が他の国の通貨より弱い(流通面において)からです。
タイ・ベトナム・ラオス・マレーシアなどの近隣国では、現地通貨がメインで流通していて、一部のお店でしか米ドルは使えません。米ドルを使えてもおつりは現地通貨で返ってきます。
でもカンボジアはどこのお店でも米ドルが使えて、おつりも米ドルで返ってきます。アメリカにいる気分ですね。
これまで何十年もの間、このシステムでやってきたので、みんなの意識を変えたり、企業の協力を得るのは相当な時間がかかるかもしれませんが、カンボジアリエルの価値を高め、普及させる取り組みが成功するといいですね。
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